約200種類の中からアガベアスルを含む52種類のアガベ(竜舌蘭)を原料とするメキシコ原産の蒸留酒。
1994年にCRM(Consejo Regulador del Mezcal・メスカル規制委員会)が設立され、現在9つの州(オアハカ、ドゥランゴ、サカテカス、タマウリパス、グアナファト、サン・ルイス・ポトシ、ミチョアカン、ゲレロ、プエブラ)が原産地呼称による保護対象地域に認定。963箇所の市町村でメスカルが作られている。
2013年以降、メスカルの製造者とCRMは、メキシコ「政府のイニシャティブの下で「メキシコの飲料文化」の価値を認める新しい規格を作り、手続きに4年以上かかって2017年に新しい規格NOM-070が発効。メスカルの正統性・多様性が認められた。
アルコール度数は35%~55%である。
現在ブランド数は201ブランド(60カ国で販売)、生産量は2017年で3985万ℓ(2011年は980万ℓ)とまだ少なく、輸出量は2801万ℓ(2011年は627万ℓ)となりこの5年間で大きな伸びを見せている注目のスピリッツである。2017年の主要輸出国は、アメリカ合衆国(64%)、スペイン(6%)、イギリス(5%)、フランス、カナダ、イタリア(各4%)である。
正規のメスカルの瓶には、CRMの認証を得たメーカー、ブランド毎の番号が記載されたホログラム(holograma)が添付されている。
1994年にメスカルの原産地呼称による保護宣言が公布された後、1997年に民間法人として設立された、メキシコ当局によってメスカルの製造管理を委任された認証機関である。メスカルに関するメキシコ公式規格(NOM-070)が順守されているかを検証・認証し、メキシコ内外でメスカルの原産地呼称を守り、製品の信頼性、トレーサビリティ、品質および持続可能性の保証を主要目的としている。直営のMezcal.comではビデオを通じてアガベ、メスカルの製法、メーカーなどの情報を随時発信している。
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