2024年の「メスカルの日」をお祝いするイベント『Mezcal Day 3rd Celebration Event 2024 (主催:JUAST、後援:メキシコ大使館)』を、10/19に東京・原宿の「JINNAN HOUSE B1F ギャラリー diggin studio」で開催しました。
「メスカルの日」は、アメリカで最初に制定された日と同日を2018年10月21日に日本でも記念日に制定し、2019年までの2年連続で海外のアガベスピリッツ全般をプロモーションする企画と共催で記念イベントを開催。コロナ禍での中止期間を経て、2022年からはメスカルだけに特化した企画にリニューアルし「Mezcal Day Celebration Event」として毎年開催し、今回で3回目を迎えました。
毎年、メスカルの産地・メキシコを中心に海外から生産者が来日している当イベントですが、今回も数名のゲストがイベントのために来日。まず一人目は、既に日本でも流通している「アパルス」のオーナー兼マエストロメスカレロであるホルヘ・ブルシアガ・マルティネスさん、そしてこの度日本への輸出を計画している「エル・コルティホ」の事業開発担当者であるホルヘ・カマチョさん。同氏は昨年に続き2回目の参加となりました。そして三人目は「Divino Maguey」と「divino momento」のブランドオーナーであるJorge Carlos Zavala Noveloさんが初参加となりました。
また、メスカルアンバサダーとしてその普及活動を行う傍ら、当イベントのゲストのブッキングなど、メスカルの様々なプロジェクトのコーディネーターとしても活躍するルピタ・レイバさんも参加。同氏は初開催から2回目の参加となりました。
今回から会場が変更となり、北参道と原宿の間に位置する複合施設「JINNAN HOUSE」の地下のギャラリースペースで初開催。
広々としたスペースには、来日ゲストらのブランドブースのほか、メスカルの輸入を手がけるインポーターらが、メスカルブランドを自由に飲み比べできる試飲ブースを出展。カウンターでは、メスカルを専門としたバー「Cuishe Mezcaleria(東京・月島)」がカクテルを提供し、野毛のメキシカンダイナー「Afro Tacos」と、都内でメキシコ料理教室を開催している「Maicito Taller」が、タコスやタマレスが提供されました。
武蔵屋のブースでは、今回試飲提供された日本に輸入されているメスカルブランドが販売されたほか「Buena Buena」と「VIVERO TOKYO」がメキシコ雑貨を販売。また、メキシコの伝統的な祭日「死者の日」が近いこともあって「VIVERO TOKYO」のブースにはオフレンダ(死者の日に欠かせない祭壇)
が設置され、辺りは本場のような色鮮やかな雰囲気となりました。
今回も日本未入荷のものも含め、30ブランド以上のメスカルが集まったこともあり、試飲ブースは熱心に飲み比べするメスカルファンが目立ちました。一方でメスカルはもちろんのこと、メキシコ文化全体に日本で認知度が上がってきていることもあってか「メスカルを飲んだことがない」というグループも見られたのは印象的でした。
そうした初心者の方も含め、ブランドや原料として使用するアガベの品種によって、違いを感じやすいのはメスカルの魅力。実際にボトルごとの違いを実感しながら飲み比べを楽しんでいる方が多く見られ、来日ゲストらも日本の飲み手との交流を楽しんでいる様子でした。
単なる飲み比べだけではなく、使用しているアガベについての指名などもあり、メスカルに関する知識がある方も増えてきている印象でした。
カクテルやフードも人気だったほか、気に入ったボトルや雑貨を購入していく方も目立ちました。
若い方や女性だけのグループなども多く来場し、来場者の層に変化が見られた今開催。来日ゲストに、積極的に英語やスペイン語で話しかける方も多く、グローバル化していることが窺えました。
また、今回は、日本初お披露目のブランドも多かったほか、日本で発売されているメスカルのラインナップが増え、販売ブースが充実していたことは、輸入量が増えてきている昨今のメスカル市場を反映していると感じさせ、日本でも少しずつメスカルの人気が高まってきていることを実感させられました。
来年も開催できるように、そしてより多くの人にメスカルの魅力を知ってもらえるように、引き続き普及活動を続けていきたいと思います。