「AGAVE LOVE × TEQUILA FESTA 2019 in OSAKA」レポート&ギャラリー

『メキシコの文化や歴史、世界基準のトレンドや情報を理解し、より深くテキーラやメスカルの世界を知って味わうという次のステージへ』
そうした意図の元、開催された「AGAVE LOVE × TEQUILA FESTA」は、「味わう」だけでなく「学び」にもスポットを当てたアガベスピリッツのプロモーションイベントです。
2回目となる今回は、東京に続いて、10/22に大阪でも開催されました。

大阪では、AGAVE LOVEのオーガナイザーであり、CRM(メスカル規制委員会)公認のメスカルアンバサダーでもあるフィル・ベイリー氏を中心に、CRMの代表やメスカルブランドのオーナーなど7名の豪華ゲスト陣が集結。
北梅田にある、高架下のスペースを活用したインダストリアルな雰囲気のイベントスペース「OSAKA FOOD LAB」を会場に、テキーラはもちろんのこと、日本ではまだまだ情報が少ないメスカルに関するセミナーとテイスティングをメインコンテンツとして開催しました。

会場のOSAKA FOOD LAB

会場のOSAKA FOOD LAB

大阪の運営メンバーの挨拶の後に、テキーライベント恒例となる乾杯の挨拶「Salud!(サルー)」の掛け声によってイベントがスタートすると、セミナーフロアでは早速最初のプログラムである、フィル氏による「テキーラトレンドセミナー」が始まりました。フィル氏は『マーケットが急成長する中で、白ワインの樽を熟成に使用してみたり、メスカルの製法を取り入れて独自の風味を持たせるテキーラやその逆も然り、新しいやり方が増えているのはトレンドだと言える。テキーラは今、色々な方向に向かいつつある』と話し、同氏とともにアメリカで公式メスカルアンバサダーを務めるエドゥアルド・ベラウンサラン氏にバトンタッチ。

フィル・ベイリー氏によるセミナーの様子

フィル・ベイリー氏によるセミナーの様子

同氏が語る「メスカルセミナー」では、メスカルの歴史や種類、その製法などをビデオを用いながら紹介。『メスカルの原産地呼称の対象地域は非常に広域。使用されるアガベの品種も多種多様で、ワインで言うテロワール(気候、土壌、土地柄などによる違い)のような考え方があり、メスカルは非常に複雑な世界観を有している』とメスカルの奥深さを解説しました。

エドゥアルド・ベラウンサラン氏

メスカルについて語るエドゥアルド・ベラウンサラン氏

現地のリアルな情報を持つ2人によるセミナーとあってか、ほとんどの受講者がメモをとりながら熱心に聞き入っている様子でした。
その後はテキーラ&メスカルのインポーター各社によるセミナーをイベント中常時実施。全てのプログラムがほぼ満席となり、知識に対する関心の高さが伺えました。

一方でテイスティングフロアには、100種を超えるテキーラやメスカル、アガベスピリッツが集結。関西を代表するバーテンダーが立つブースも多く、ブランドそのものの試飲だけでなく、簡単なカクテルのプレゼンテーションも実施されました。

場内ではフードやメキシコの雑貨なども販売されたこともあってか、長く滞在する来場者が多く見受けられ、イベントを楽しんでいる様子が印象的でした。
また、ゲストらも終始笑顔で来場者と交流するなど、アガベスピリッツを軸に、国境を越えて繋がっていく、そんな素晴らしい光景が見られ、大盛況のままイベントは幕を閉じました。

来日ゲストの一人、ハイメ・ムニョス氏

来日ゲストの一人、ハイメ・ムニョス氏

東京開催とはまた違った雰囲気となった「AGAVE LOVE × TEQUILA FESTA 2019 in OSAKA」。
大阪という大都市でありながらも、東京と比較するとお酒関係のイベントは少なく、知る機会を欲していると言います。
そんな中、こうしてメキシコの伝統に即した素晴らしいスピリッツのイベントを大阪で開催できたことは、大きな一歩であったと実感でき、更なる発展を期待させてくれました。

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写真・テキスト:小針真悟(LiquorPage)