「メスカルの日 2024」記念セミナー@メキシコ大使館・レポート&ギャラリー

「メスカルの日 2024」記念セミナー@メキシコ大使館・レポート&ギャラリー

2024年の『メスカルの日』を記念したセミナーイベントを、10月21日(月)にメキシコ大使館で開催しました。(主催:JUAST、後援:メキシコ大使館)
「メスカルの日」は、アメリカに続いて2018年10月21日に日本でも制定し、2019年までの2年連続で海外のアガベスピリッツ全般をプロモーションする企画と共催で記念イベントを開催。2022年からはメスカルに特化した「Mezcal Day Celebration Event」として毎年開催してきました。
同じく『メスカルの日』の企画の一つとして開催される記念セミナーは、飲食業界関係者やメキシコ関連の事業に携わる方、メディア関係者の方を対象としたプロ向けに開催される企画です。
例年どおり、メキシコからの来日ゲストやインポーターによるメスカル関連のセミナーと、出展各社による試飲会との二本立てで実施。用意した席は予約で満席となりました。

まずは、農業・農村開発省アルベルト・クエヤル公使より、『メスカルの日』のために来日してくれたゲスト陣や、日本国内でのメスカルの普及のために毎年開催している当イベントへの感謝も述べられました。

今回、講師を務めたのは、すでに日本でも流通している「アパルス」のオーナー兼マエストロメスカレロであるホルヘ・ブルシアガ・マルティネスさん、「エル・コルティホ」の事業開発担当者であるホルヘ・カマチョさん、「Divino Maguey」と「divino momento」のブランドオーナーであるJorge Carlos Zavala Noveloさん、メスカルアンバサダー兼プロジェクトコーディネーターとして活躍するルピタ・レイバさんら今回の来日ゲストのほか「ボサル」などの輸入を手がけるMEZCALURAがセミナーを実施しました。

「アパルス」のホルヘさんは、メスカルの基本的な情報を解説したのち自身のブランドについて紹介。「アパルス」は、160年もの間家族経営で続くブランドであり、ホルヘさんはその4代目。現在も伝統を重んじた製法で造られていることなどが述べられました。
また、世界を跨ぎ活躍する日本人アーティスト Schoko Tanaka(田中尚子)さんが、日本限定で新しいラベルをデザインし、今回の企画で新ボトルをお披露目しました。

「エル・コルティホ」は、メスカルの一大産地であるオアハカで200年の歴史を有するブランドです。ホルヘさんの口から、長い歴史の中で先祖のレシピを守り続けていることなどが述べられたほか、日本市場と嗜好性とメスカル市場の現状などのマーケット情報なども解説されました。
昨年続き2回目の参加となりましたが、輸入社も決定し来年から日本での発売もスタートします。

「Divino Maguey」と「divino momento」のJorgeさんは、ビデオを流しながら蒸溜所の様子を紹介。実際の製造の様子なども映し出され、Jorgeさんが適宜解説を加えながら進められました。

一方、メスカルアンバサダー兼プロジェクトコーディネーターのルピタさんは、メスカルの規定や製法などをスライドを用いて細かく解説。グラフを用いながらの専門的な解説に、来場者は興味津々で、スライドごとに写真を撮る方も少なくありませんでした。

セミナー後の試飲会では、来日ゲスト陣がブースを構え、自らのブランドを試飲提供。すでに日本で流通しているメスカルも含め30以上のブランドが集まり、メスカルの記念日に相応しいラインナップとなりました。
特に来日ゲストのブースは、造り手から直接話を聞ける貴重な機会であることから、常に盛況でした。来場者は料飲店関係者などプロが多かったこともあってか、質問を重ねる方が目立ちました。
「メスカルの日」の企画・運営をしている武蔵屋のブースでは、ある程度メスカルの好みの基準も出来はじめているからか、より深く学びたいという方が多く、メスカルの知識レベルの向上を感じさせました。
また、10/19に開催したイベントと同様に、死者の日の祭壇が飾られ、お気に入りのメスカルとともに写真を撮る方もいました。

当セミナーイベントをもって、2024年の『メスカルの日』を記念した企画は終了。日本でもまだまだメジャーではないメスカルですが、少しずつ認知度が向上し、楽しむ方の層が多様化してきていることを、一連のイベントを通して感じさせられました。
より日本でのメスカル市場が拡大していくことを願い、今後もプロモーションしていきたいと思います。

PHOTO GALLERY